11月18日(金)~23日(水祝) 新潟の手仕事展×北方文化博物館紅葉ライトアップ

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鈴木亮平

新潟市在住のフリーランスの編集者・ライター(屋号:Daily Lives)。1983年生まれ。企画・編集・取材・コピーライティング・撮影とコンテンツ制作に必要なスキルを幅広くカバー。紙・WEB問わずコンテンツ制作を行う。

先週11月11日にも告知をさせて頂きました新潟モノ物語企画の展示会「新潟の手仕事展」ですが、いよいよ明日11月18日(金)から始まります。

11月23日(水祝)までのわずか6日間の開催ですが、この6日間は北方文化博物館が夜19時まで延長開館して連日紅葉ライトアップを行います。

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「新潟の手仕事展」
期間:2016年11月18日(金)~23日(水祝)の6日間
開館時間:9時~19時
会場:北方文化博物館 本館裏座敷(新潟市江南区沢海2丁目)
※売店で一部作品の販売を行っています。(9時~17時)
※北方文化博物館内での展示会のため、入館料800円が掛かります

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北方文化博物館が誇る美しい回遊式庭園は、モミジはもちろん、今週に入り足元のドウダンツツジも見事に真っ赤に染まりました。

ライトアップがきれいに見られるのは17時頃からとなりますが、日中もとても美しい景色が望めます。ぜひ両方楽しんでいただければと思います。

会場は、そんな回遊式庭園が眺められる、本館の裏座敷。登録有形文化財の豪華な建築物と美しい庭とともに、県内7組の職人・作家の工芸作品がご覧いただけます。

新潟モノ物語のコンセプトは、ものづくりの物語を伝えることにあります。

ぜひ見学前に参加作家さんの記事を読んでいただければ、より作品を深く楽しめると思います。もちろん、見学後に読んでも、作品の意味や価値について改めて理解を深められるかと思います。(※現在参加職人・作家7組中5組の記事をUPしています)

参加作家
足立茂久商店(曲げ物/長岡市)→過去の記事はコチラ
庵地焼旗野窯(焼き物/阿賀野市)→過去の記事はコチラ
大橋保隆(鎚起銅器/燕市)
KOUGI(木工/新潟市)→過去の記事はコチラ
高橋建具製作所(建具・家具/新発田市)→過去の記事はコチラ
原惣右エ門工房(蝋型鋳金/柏崎市)→過去の記事はコチラ
falaj(ガラス/上越市)

会場は、本日夕方に設営が完了しましたので、現場の写真とともにご紹介します。

まずは先週の本館裏座敷の写真がこちら。↓

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本日設営が完了し、このようになりました。↓

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曲げ物、木工雑貨、ガラス、鋳物、鎚起銅器、焼き物、家具…。

7組それぞれの異なる技による、異なる作品が和の空間に融合します。

作品と書きましたが、ただ眺めるだけではなく、日常生活で実際に使うことができる実用的な道具が中心です。

作家・職人の思いがこもった手仕事による道具が、何気ない日常の暮らしをより上質で豊かなものに変えてくれるかもしれない。そんなイメージを感じて頂けたら幸いです。

以下、簡単に作品の一部をご紹介します。

寺泊山田の足立茂久商店さんのわっぱ製品の数々。わっぱ、裏ごし、弁当箱などの定番の曲げ物から、スツールや照明などの新しい製品まで、ずらりと並びます。

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阿賀野市安田の庵地焼旗野窯さんの焼き物。土づくりから手間をかけて行い、蹴りろくろを操るのが庵地焼の焼き物の特徴です。昔から変わらないぽってりしたデザインが愛らしい焼き物です。

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一枚の銅板をひたすら金づちで叩きながらさまざまな形の器をつくり出す、燕市の鎚起銅器職人の大橋保隆さんの作品群。槌目の表情豊かな器がとても味わい深いです。珍しい鎚起銅器のタジン鍋も見られます。

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新潟市東区の木工団地にある阿部仏壇製作所さん。こちらの木工雑貨ブランド「KOUGI」は、箸置きやおしぼり置き、鍋敷きなど、日常使いできる無垢材の製品ブランド。最近では他社とのコラボレーションで幅をさらに広げています。

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新発田市にある簾戸や茶室建具を得意とする高橋建具製作所さん。こちらでは建具の閑散期に杉のちゃぶ台を毎年数量限定で制作しています。展示しているのは木目がきれいな拭き漆のちゃぶ台。杉材なのでとても軽いのが特徴です。

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柏崎市大久保で四代続く鋳物工房、原惣右エ門工房さん。県の無形文化財に指定されている蝋型鋳金や、斑紫銅(はんしどう)という銅器の表面に独特の模様を浮かび上がらせる技術を使います。炎が生み出す「斑紫銅」の唯一無二の模様にご注目ください。

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上越市のガラス工房falajさん。フュージングという技法で色の異なるガラスが混ざり合うことなく結合。今回の展示では大小さまざまの和柄の作品が並びます。

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以上、約18畳ほどの和室の続き間に、ボリュームたっぷりの展示作品が凝縮しています。ぜひ晩秋の心地よい空気を感じながらじっくりご覧いただければと思います。

今回作品にお手を触れることは禁止させていただいておりますが、写真撮影はOKです。作品の一部は敷地内の売店で期間限定(~23日まで)で販売もしていますが、気になる作品は写真を撮っておいて、直接あとから職人さんに注文してみてはいかがでしょうか?そんなプロセスも職人さんからものを買うことの特別な価値であるように思います。

dsc_0037ぜひ、北方文化博物館の特別な6日間をお楽しみいただければ幸いです。

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北方文化博物館MAP

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